恋うたドラマSP

絢香の「三日月」をモチーフとして、2話とも遠距離恋愛をテーマとしている。
　　第1夜 絢香「三日月」×成海璃子
　　ピアニストを目指している滝井香澄（成海璃子）は、年上の彼氏?堀川圭吾（田中圭）とつきあって3年目を迎えようとしていた。圭吾は建築家を目指してアメリカの大学に留学しているため、香澄とは遠距離恋愛。2人は圭吾が渡米する前日の9月23日を記念日に決め、毎年近くの神社で再会することを約束していた。そして、今年も、その「約束の日」が近づいた。
　　当日、香澄は圭吾が「絶対来る」と信じ、神社へと向うが、ピアニストへの夢をあきらめたといい出せないことが足どりを重くしていた。約束の神社に着き、境内をのぞく。が、「いない……」。一瞬不安になるが、一陣の風が吹き、そこに現れる圭吾。一年ぶりに会った2人。香澄は思わず涙が出てしまいそうになる。
　　「思い出の場所を巡りたい」という圭吾の提案で、橋、空き地、屋上…など何の変哲もない場所だが、2人にとってはとびきりの思い出の場所を巡る。2人の恋愛の始まりから、今までの思い出がカットバックする。夢をあきらめ、落ち込んでいた香澄の心もいつしか、優しいものに変わっていた。
　　「圭吾、5年後も10年後も、100年後はむりか…一緒にいようねッ」といい香澄はその夜、9月23日の記念写真を撮るのだが…。
　　第2夜 絢香「三日月」×谷村美月
　　東京駅近くの夜行バス乗り場。仙台行きのバスに乗る遠距離恋愛中の彼?橋本智之（袴田吉彦）を見送りに来ている島田遥夏（谷村美月）。なんとなく結婚をほのめかす智之に、ジュエリーデザイナーを夢見て、まだ東京で頑張りたい遥夏は、なかなかその真意を伝えられずにいた。
　　遥夏は智之を見送ったバス乗り場で、大げさなくらいに泣いて彼を見送っていたリエ（黒坂真美）と、その友達?季里子（江田めぐみ）にエンレン?クラブ（遠距離恋愛クラブ）に誘われる。どうやら、リエと季里子は遠距離恋愛で複数の男性と付き合いながら、東京では別の男性とも付き合っているらしい。
　　ある日、その二人に人数合わせのために合コンに駆り出されてしまった遥夏。参加者の1人、森省吾（内田朝陽）はルックスの割には要領が悪く、他の同僚2人に、あごで使われていた。
　　そんな省吾がなんとなく気になっていた遥夏は、帰り道に省吾と鉢合わせする。
　　省吾はドジだが、男らしく強引な智之とはまた違った魅力を感じてしまう遥夏。間抜けなところも、なんだかかわいらしく見える。
　　それから数日後、新しい派遣先の会社に出向くことになった遥夏は、社員たちの中に、驚いた顔をしている省吾を見つけた。 　ここから、遥夏の心が揺れだして…。