偵探M

東京の街外れに事務所を構える探偵、M（眞木大輔）。
　　やる気なし、女好き、借金ありのダメ人間だが、どこか憎めない男だ。事務員の女、通称“ママ”と二人きりの小さな所帯だが、ママの娘、玲がいつも事務所に入り浸っている。
　　ある日Mのもとに、青森から上京してきた田舎娘、小比類巻春子がやってくる。5年前に失踪した親友?蛯名芳江を探して欲しいというのだ。Mはあまり気乗りしないものの、たまっている借金を返すためにも、とりあえず依頼を受けることにする。
　　……が。「やっぱり可愛い依頼人じゃなきゃやる気が出ない」と腰が重いM。そんなMの元に新たにやってきたのは流川エリィという依頼人だった。依頼内容は「自分を殺そうとしている人間を探してほしい」というもの。デビューを控えた歌手であるエリィは、表だって警察に行く事が出来ないらしい。玲は「危ない案件は受けないほうがいい」と忠告するが、春子より格段に可愛らしいエリィの容貌に、Ｍは二つ返事で仕事を受けてしまう…。